スタンリー・ウェルズ編『シェイクスピア研究必携』第9章「シェイクスピア歴史劇の手法」の翻訳
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概要
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スモールウッドは、ワイルダーの言葉を引用して、小説は過去、演劇は現在に結び付くと考え、シェイクスピアの歴史劇が、年代記の記録性を脱却して、歴史の現在化を成し遂げると考える。シェイクスピアは歴史劇で王権という問題を考えた。本論文では、王権を巡る法と正義、薔薇戦争による王権の崩壊と再生、権力者の偽善と悪徳、王位継承の正統性、時間の停止と支配、というようなテーマが考究されている。
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