作業姿勢の差異による疲労感に関する研究 : 移動を伴う立位作業の疲労感軽減に対する有効性について
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概要
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本研究は,トヨタ生産方式により開発された多工程持ちに必要とされる,歩行を伴う立位作業が,立位作業,椅子座位に比して疲労感に差異がみられるかどうか,従来の研究報告を基に検討した.対象とした研究は,多工程持ち,立位,椅子座位を調査・検討した論文である.疲労感については従来多くの研究がなされているが、今回対象とした研究は,作業姿勢と疲労感に実地研究,実験研究,作業姿勢と身体変化,立位における補助具の利用,一定の作業姿勢の維持,椅子座位から立位への作業変更,作業設計と疲労感に関する各分野の成果である.これらの研究成果を総括すると,椅子座位と多工程持ちには大きな疲労感の差異はみられず,椅子座位の継続や,立位の継続等作業姿勢が強制されると疲労感は強まり,立位であっても数歩の歩行を伴う場合は疲労感が軽減される可能性があることが示唆されている.また,サイクルタイム等作業設計も疲労感に影響することが認められる.
- 2009-10-15
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