自覚疲労からみた作業姿勢への適応過程に関する研究
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概要
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本報は,新規に,多工程持ち(歩行を伴う立位),立位,椅子座位に従事した作業者と,椅子座位から多工程持ちに作業姿勢が変更になった作業者を対象に,自覚症状しらべを用いて,作業への適応の過程を,経時的に調査・検討したものである.調査対象はいずれも女性である.この結果,新規に多工程持ちに従事した場合と,椅子座位から多工程持ちに作業姿勢が変更になった時は,当初は自覚疲労の訴えが増大するが,速やかに低減することが推定された.立ち作業は,他の姿勢に比して自覚疲労の訴え率が高く,個人による訴え率の差異が大きく,椅子座位の場合は,当初は他の姿勢に比して訴え率は低いものの,その後,増大する可能性も指摘される.日内変化率全体で2.0%と有意であるが,週内変化率は有意でなかった.この結果は,生産システムで必要とする作業姿勢を検討する場合の基礎資料として有効であると考えられる.
- 2008-12-15
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