「高齢者の性」に関する研究(2)高齢者の性に関する研究の動向と課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,医療(看護)の中で高齢者の性がどのように扱われてきたのかを歴史的経過の中で分析し,さらに今後の課題を明らかにすることである。その結果以下のことが明らかになった。(1)1970年代に「高齢者の性」に関して看護および介護の現場から問題提起がされた。(2)1980年代後半からは高齢者人口の増加やQ.O.Lの概念の広がりと共に一般社会でも関心が示されるようになった。(3)1990年代に入り「高齢者の性」に関する偏見の是正や,看護職の教育の検討に関する研究報告が目立ってきた。(4)高齢者の性機能に関する研究の多くは,男性を対象にしたものであって,女性については卵巣機能の研究のみがその大部分を占めていた。(5)「高齢者の性」は「性(sex)」の側面と共に,より生きがいやQ.O.Lに大きく関わっていた。(6)看護職の対応をどのように考えていくのかに関する研究は少ない。
- 新潟県立看護大学の論文
著者
関連論文
- NICU実習の学生の対児感情におけるカンファレンス導入の効果
- 分娩時呼吸法に関する実態調査
- 「高齢者の性」に関する研究(2)高齢者の性に関する研究の動向と課題
- 「高齢者の性」(1)"老いのイメージ"と"高齢者の性"のとらえ方
- 看護短大生におけるやる気関連諸特性と重症心身障害児(者)実習期間の「やる気」変化との関係
- 看護学生の重症心身障害児(者)実習における達成動機(やる気)の質的検討
- NICU見学実習による対児感情の変化
- 病院看護婦の「高齢者の性」に対する気持ちと対応に関する分析 : 「高齢者の性」に関する研究(4)
- 「高齢者の性」に関する研究(3) : 看護・介護職員の高齢者の性に関する意識調査の分析
- 心臓カテーテルによる検査及び治療を受ける患者へのオリエンテーションの実態調査 : 第1報
- 基礎看護技術演習における体験学習の検討 : 患者役体験を中心に
- 基礎看護技術演習における体験学習の検討 : 患者役体験を中心に
- 看護系教員の性のイメージ(とらえ方)と性の臨床場面での対応に関する分析 : 「高齢者の性」に関する研究(5)
- 妊婦が感じている不安・問題の内容と対処方法
- 日本の少子社会におけるreproductive・health/rightsの課題(その1) : 戦前・戦後の人口政策の歴史を振り返る視点で