看護系教員の性のイメージ(とらえ方)と性の臨床場面での対応に関する分析 : 「高齢者の性」に関する研究(5)
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概要
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本研究の目的は,看護基礎教育担当教員の性のとらえ方と性の臨床場面での対応の実態を明らかにすることである。対象は,看護基礎教育の場で老年看護学または成人看護学を担当している30歳から59歳までの大学・短大・看護学校教員249名である。結果として以下のことが明らかとなった。(1)「自分自身の性」と「高齢者の性」のとらえ方には質的相違がみられた。(2)「性一般」のとらえ方は,若い世代ほど進歩的であり,年代が高くなるにつれて伝統的文化の影響と経験と知識の積み重ねによって保守的にとらえる者と保守的にも進歩的にもとらえる者の両方が増加した。(3)性的遭遇場面の受けとめ方は,結婚歴,高齢者との同居・交流,「性一般」のとらえ方による影響が大きいことが示唆された。(4)性的遭遇場面の対処法は,個人的対応がほとんどであり,教員個々の性の正しい知識,見識の必要性と重要さが示唆された。
- 新潟県立看護大学の論文
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