介護支援専門員が認識する対応困難事例の特徴と支援ニーズ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【研究目的】介護支援専門員の立場から,ケアマネジメントを行う上での対応困難事例の特徴と介護支援専門員の支援ニーズを明らかにすることを目的とした.【研究方法】N県内の居宅介護支援事業者に所属し,在宅療養者に対してケアマネジメントを実施している介護支援専門員16名を対象として,3グループによるグループインタビューを実施した.分析は,逐語録の内容から対応困難事例の特徴,対応困難の内容,介護支援専門員の支援ニーズに関する文脈を取り出し,ケアマネジメントのプロセスに沿って内容を整理した.【結果及び考察】介護支援専門員が対応困難を感じる事例には,対象別,状況・ニーズ別の問題が複数重なり合い,問題が複雑化しているという特徴があった.困難内容はケアマネジメントプロセスの「計画」「実施」の段階で多く認識されており,『家族間調整』『サービス利用の説得』『専門的対応を必要とする本人・介護者への対応』など,ケアマネジメントに十分な時間をかけることを必要とし,また専門的知識や適切な支援者への連携を必要とする内容であった.保健師は対応困難事例及び困難内容の特徴をふまえた介護支援専門員支援を行っていく必要がある.
- 新潟県立看護大学の論文
著者
関連論文
- 山間豪雪地における高齢者の生活行動とサポート・ニーズおよび健康関連QOLの季節比較
- 災害時の健康ニーズと保健師の活動に関する研究
- 介護支援専門員が認識する対応困難事例の特徴と支援ニーズ
- 大学での保健師教育における地域看護診断の教育方法の構築
- 在宅要介護者の住宅改善ニーズに関する研究
- 農村地域における高齢者の生活構造とソーシャル・サポート・ニーズに関する研究
- 高齢社会を支える住宅環境に関する研究
- 快適住まい環境研究会報告 第7報 : 住む人のQOL(生活の質)を高める住まい方とは
- 看護学生の喫煙行動及び喫煙に関する意識と喫煙防止教育のあり方
- 保健所保健婦のコンサルテーションプロセスとその構成要素の妥当性
- 快適住まい環境研究会報告 第6報 : 当事者主体の住宅改修を考える
- 訪問看護ステーションにおける事例検討会開催状況とその意義
- 除雪地域における環境共生住宅 : 建築後1年を経過した提案住宅の評価
- 地域保健活動手法の活用実態と課題 : 地域保健活動手法の活用実態と課題
- 快適住まい環境研究会報告 第5報 : 高齢者のための施設と上越地域の住宅を考える
- 性生活における自己評価と夫婦のパートナーシップ
- N県内の訪問看護ステーションにおける看護職のニーズ
- 高齢社会での雪処理問題と今後の対応法 : 豪雪地で暮らし続ける為に
- 保健所保健婦の市町村保健活動支援におけるコンサルテーション機能
- 上越地域でのこれからの住宅
- 保健婦学生の生活の振り返りとセルフケア能力獲得プロセスを評価して : 健康教育技術演習の評価と今後の課題
- 高齢社会に対応した住居と住環境 : トライハウスの基本構想の提案
- 地域の教育力の今日的意義の検討
- 介護支援専門員が認識する対応困難事例の特徴
- 新潟県立看護短期大学卒業生・修了生の動向
- 室内空気中ホルムアルデヒド測定用簡易測定器(FP-30型)による測定値の信頼性と法規制(2003年)後のホルムアルデヒド濃度測定例