保育者の「子育て支援」に関わる専門性とリカレント教育(その2) : "障がいをもつ子"・"発達の気になる子"の子育て支援の課題を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第2報では、"障がいをもつ子ども"や"発達の気になる子ども"の子育て支援に関わるそれらの課題について考究する。本年度改訂された保育所保育指針にも盛り込まれたように、"障がいをもつ子ども"や"発達の気になる子ども"の保護者への支援が保育者に期待されているが、現実には課題が多い。適切な支援とはどういうものか。そこにどういう専門性があるのだろうか。本稿でその一端を明らかにしたいと考え、主任保育者を対象にアンケートを実施した。回答を、KJ法を参考に統合していくと、障がいや発達の気になることに関して「親に伝えることは容易ではないが深めていけば子どもが落ち着く」ということや、「親に伝える際の留意点」、「連携や役割分担の多様性」、「保育者には親子を支援する力がある」等が、さらに作業をすすめると、【親とまわりの人との関係性】【保育者の力量】【連携のあり方は多様である】という3つの主張があらわれた。今回の限られたデータがすべてではないし、すでに入手した他地域のデータとの比較を含め、さらなる検討及び、専門性とリカレント教育についての論議のまとめは次稿に譲る。
- 2009-03-06
著者
関連論文
- 保育者の「子育て支援」に関わる専門性とリカレント教育(その2) : "障がいをもつ子"・"発達の気になる子"の子育て支援の課題を通して
- 「子育ち・子育て支援」をめぐる保育政策の課題(その3) : 障害児等、特別な配慮を必要とする子どもと親の支援
- 保育者の「子育て支援」に関わる専門性とリカレント教育(その1) : 山梨県内の保育士への調査結果をてがかりとして
- 保育者の「子育て支援」に関わる専門性とリカレント教育(その3) : まとめと考察 D. A. ショーンの「省察的実践家」モデルを手がかりにして
- 障害をもつ幼児と親へ向けての支援ネットワークに関する地域モデルの基礎的研究(1)
- 人間福祉学部 フォーラム2010 レポート : つながりあう福祉社会を求めて(第1弾) 「ひとと関わる仕事 その魅力の光と影」