結晶格子模型によるマイクロ波回折
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概要
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波長3cmのマイクロ波を用いて,単結晶によるX線や電子線の回折現象を模型的に示す実験を試みた.単結晶に相当する結晶模型として,分子模型用に市販されている素子を,アルミホイルで包んで単純立方格子を組み立てた.マイクロ波は,電波実験器として市販されているものと同じく,ガンダィオードで発振させたもので,電磁ホーンアンテナを使用した発散波である.受信部は,マイクロ波検波用ダイオードを用い,検出電流をマイクロアンペア計で直読した.回折波の検出は単純化のために2次元での方位測定にとどめた.結晶格子模型としては,格子間隔が波長と同じものと波長の約2倍のものを作製して実験した.前者では2個,後者では6個のブラッグ条件を満足する回折波の顕著なピークが観測された.特に後者では,高次の回折波,あるいは指数の高い格子面からの回折波も見られた.結晶模型も単純で視覚にうったえるものであり,教育的効果から見ても満足できるものと考える.
- 日本物理教育学会の論文
- 1980-12-05
著者
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