チモシー(Phleum pratense L.)品種の新旧分げつの季節的交代と各番草の収量構成分げつの発生消長
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概要
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チモシー早生品種「ノサップ」と晩生品種「ホクシュウ」の採草利用条件下では,6-7月の1番草刈取りの前後において,新旧の分げつ集団の大幅な交代が生じると考えられた。夏以降(8-10月)の再生草各番草を構成する分げつは,いずれも1番刈後から9月頃までに発生した分げつが主体で,その多くをしめる栄養茎が刈取後も再生を繰り返して越冬し,翌年6-7月の1番草収量を構城する主要分げつになると考えられた。チモシーでは,分げつ集団の季節的生育過程は1年を周期とし,6-7月の刈取後における発生から越冬前までの栄養生長を主体とする期間(a1),6か月に及ぶ越冬期間(a2),主要な分げつの生育相が栄養生長から生殖生長に転換し,高い乾物生産を示す期間(a3)の3つに区分して把握できると考えられた。
- 2009-10-15
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