パブリックアートと地域社会に関する学際的研究
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概要
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パブリックアートは、3つに類型化することが出来る。1)都市のシンボル的機能を担う「近代型」、2)地域社会の歴史や社会運動を表す「地域住民参画型」、3)様々な人々の交流を促す効果を持つ「現代型」であり、シカゴ市にはこれら3つの類型が全て揃い、それぞれが都市に独自の特徴を与えている。「現代型」パブリックアートは電子的、メディア的な仕掛けを備えるものが多く、さらに再生、変換、応答、通信の4タイプに分類して理解することができる。今後のパブリックアートの課題は次の3点であろう。1)周囲の環境、つまり建築やランドスケープと一体化した作品をつくること、2)デジタル技術やインターネットに代表される新しい技術や材料を用いること、3)地域住民が構想段階から参加でき、設置後も維持・管理に関与できるようにして、「パブリック」を主体的な参画者として捉えなおすこと。国際的な浜松に新たに設置するパブリックアートとしては、以上の3点を踏まえたもので、かつ、浜松に関係の深い住民同士の連帯感を強める「通信」メディア機能を持つものが相応しいであろう。
著者
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的場 ひろし
静岡文化芸術大学デザイン学部メディア造形学科
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森 俊太
静岡文化芸術大学文化政策学部文化政策学科
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川口 宗敏
静岡文化芸術大学デザイン学部空間造形学科
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的場 ひろし
デザイン学部メディア造形学科
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