日本建築工匠技術の一研究 : 近江大工と其の技術
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概要
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本論文は著者が有栖川宮奨學補助金を以て成したる「東洋特に日本に於ける建築技術に關する研究」の一端を成す者で、日本文化の中心地奈良京都の建築造營と密接な關係を有する工匠技術竝びに取材の一例として近江地方を選び、文献竝びに實査を基礎として是等に對する考察竝びに紹介を時代的、地方的竝びに家系的に叙し、中古以來特に屡々建築業者と建築材料の出所として此の地の注目せられた事、伐材と運送との關係、高島郡に於ける大工集團現象、藤田、高木、甲良、宮部、阿部諸家の大工と其の關係建築等に對し、特に顯著なる考察を加へた。
- 1934-04-15
著者
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