大学病院小児科病棟新人看護師の臨床実践能力獲得への3ヶ月間の経験
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概要
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本研究の目的は、大学病院小児科病棟に配属された新人看護師7名が、どのような経験を経て臨床実践能力の獲得をするのか、就職後3ヶ月間に絞り明らかにすることである。分析には修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた。その結果、<小児科看護師への踏み出しの兆し><予想を超える現実><支えの意識化>の3つのカテゴリーが認められた。新人看護師は、[子ども相手の難しさ]などの予想を超える現実と、周囲からのプレッシャーから[無力な自分]を実感していた。その中で【試行錯誤】を行い、新たな支えを得ることで[がんばれそうな自分]へと変化していた。新たな支えには【子どもの笑顔】や【未熟さを認めてくれる母】の存在などがあった。新人の卒後教育を行う者は、新人看護師のプレッシャーを和らげ、試行錯誤する過程で自己効力を上げる関わりを行う必要性が示唆された。
- 2008-09-20
著者
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奥野 由美子
日本赤十字九州国際看護大学
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兒玉 尚子
久留米大学医学部看護学科
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藤丸 千尋
久留米大学医学部看護学科
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納富 史恵
久留米大学医学部看護学科
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藤丸 千尋
久留米大学 医学部看護学科
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藤好 貴子
久留米大学病院
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藤丸 千尋
名古屋大学医学部保健学科
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納富 史恵
名古屋大学医学部保健学科
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兒玉 尚子
名古屋大学医学部保健学科
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奥野 由美子
日本赤十字九州国際看護大
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