がん患児と母児入院した母親の同胞への説明 : 説明に見られたふたつの態度
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、がん患児に母親が付き添って入院した場合(母児入院)、親が同胞(患児の兄弟姉妹)に行った説明の内容と説明の仕方(態度)を明らかにすることを目的とする。対象は、大学病院に母児入院した退院後2年以内の母親18名である。半構成的な面接を行い、聞き取り内容を分析した。その結果、1)18家族の全例で説明がなされていた。内容は親が認知した理解度に従ってなされていた。付き添うことに関しては25/25(100%)名、病気に関しては16/25名(64%)うち病名を告げることは6/25名(24%)になされていた。2)親の説明の態度は、子ども中心の態度と親中心の態度というふたつのパターンに分類できた。後者では親が感情のコントロールを欠いた態度が含まれていた。
- 2003-03-28
著者
関連論文
- 大学病院小児科病棟新人看護師の臨床実践能力獲得への3ヶ月間の経験
- 看護大学生の食生活に対する意識と実態
- 中学生のセルフケア行動と親のセルフケア支援に対する認識との関連
- 盲・聾・認知症を来たした小児期発症のミトコンドリア脳筋症患者・家族の重症心身障害者施設での看護介入
- 長期入院児を亡くして2年未満の母親の悲嘆プロセス : 「分かち合いの会」参加者の体験
- 視覚・聴覚障害及び知的退行をきたしたMELAS末期患者の生活実態 : 患者および家族の心理的・身体的サポートシステムの整備へ向けて
- MELAS患者の自然歴における各病期(重症度)に応じた看護の問題点 : 発症から10年間の経過
- 入院中の慢性疾患患児を持つ両親のコーピング行動
- 小児看護学における模擬患者を活用したコミュニケーション技術演習の検討
- がん患児と母児入院した母親の同胞への説明 : 説明に見られたふたつの態度
- 小児看護教育と小児の基準値 (特集 小児の検査値をどう読むか) -- (知っておきたい知識;総論)
- 入院中の慢性疾患患児を持つ両親のコーピング行動
- 小児がん患児の父親が困難な状況を受け止めていくプロセス
- 気管切開管理を必要とする重症心身障害児を養育する母親が在宅での生活を作り上げていくプロセス