胸部X線像からの肺結節検出のための対側差分法
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概要
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経時差分は,胸部X線像から肺結節を検出するための有効な手法であるが,過去画像と現在画像の2枚の画像を必要とする.一方,1枚の画像のみを用いて肺結節を検出できる手法として,対側差分がある.この手法は,元画像から左右反転像を作成し,両者の差分をとる.対側差分では,元画像と左右反転像の位置合わせのために,大局的位置合わせと局所的位置合わせが必要であるが,本論文では,大局的位置合わせのための新たな手法とこの手法を用いる対側差分法を提案する.日本放射線技術学会作成のデータベース中の107枚の腫瘤画像を用いた実験の結果,本論文の対側差分法によって得られた差分画像において結節が明確に描出されていると放射線医によって判定された画像の割合は75.7%であった.
- 2009-09-09
著者
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