遺伝的アルゴリズムによる円検出
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概要
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雑音点の多いエッジ画像から円を検出するための, ハフ変換よりも高速な手法として, RANSACやGA(遺伝的アルゴリズム)がある.両者は類似した手法であることから, 正しい円を検出できるまでの計算時間によって, 両者の優劣が決まる.「画像の中からランダムに3点組を選んで初期母集団をつくり, 母集団中の3点組を交差させて適合度の高い円を求めていく」という単純なGAでは, RANSACより速く円を検出できない.本論文では, 円検出のための新たなGAを提案する.このGAでは, 画像を部分画像に分割し, 各部分画像ごとに3点組の母集団をつくる.そして, 同じ母集団内の3点組をルーレット法で選び, これらを交差させて適合度の高い3点組を求める.同じ部分画像からつくられる3点組の間でのみ交差を行うので, 画像の中に複数の円が存在する場合でも, それぞれの円ごとに解を収束させることができる.実験結果から, 本論文のGAはRANSACより速くしかも高い確率で円を検出することが確かめられた.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-06-25
著者
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