画面の好ましい輝度とテレビ画面サイズの関係(<小特集>イメージメディアクオリティ論文)

概要

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本論文では,FPDテレビが普及してきた中,画面サイズと一般家庭の視聴環境を統計的に調査し,更に,視覚特性との相互作用により決定される最も好ましい輝度に注目した実験を行った結果.FPDテレビの設計パラメータとして画面サイズが重要なパラメータであること,及び,画面サイズ・視聴環境・最も好ましい輝度の関係を明らかにした.一般家庭における視聴距離は最小3H,平均2.5(m)の結果を得た.また,住宅展示場の2棟を対象にした昼夜の測定結果からは標準的なリビングにおけるテレビの画面照度は100〜300(1x)であると考えられる.また,調査により明らかとなった一般家庭における視聴条件で画面サイズとLCDテレビの最も好ましい輝度に関する調査を実施し,最も好ましい輝度は画面の視角サイズに依存し,一定視聴距離の場合,画面サイズが大きくなると最も好ましい輝度が低下すること,一般家庭において,最も好ましい輝度に調整したときの最大輝度は,視聴距離3H,画面照度180(1x)のとき,ほぼ240(cd/m^2)であること,更に,一定視聴距離の場合,周囲照度が低くなると,最も好ましい輝度が,画面の視角サイズに依存する現象を示したまま,周囲照度に依存して低下することを明らかとした.
2008-06-01