教員養成学部学生における教職志望意識の変化に及ぼす要因の検討

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概要

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本研究では入学後の教職志望の変化の有無に着目し、その群間で異なる事象を探索的に比較し、分析を行なった。その結果、まず入学時の状態については大学の本来的機能を重視するか、家庭の事情による進学か、モデルとしたい教師像があるか否かといった事柄との関連が見出された。次に在学中の経験に関しては、教育実習を始めとして幾つかの項目で差が見られたが、採用試験や講義・教官に接しての評定で見られたように、体験や所感の肯定・否定がそのまま志望・非志望に結びつくわけではない場合もあった。これらについてはなぜ志望意識が変化するのかという説明には課題を残していると言える。さらに教職の持つ諸属性への気がかりを比較したところ、対生徒の問題、教師社会の特殊性、仕事のやりがいに関して差が見られた。また、以上の分析で差が見られた項目をできるだけ多く投入して行なった数量化2類の分析では、第4学年時の最終的な志望・非志望の予測・判別がかなりうまく行なえることがわかった。
1997-05-01

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