屋内移動行動推定と生理心理計測の統合による行動評価技術の開発

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概要

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日常の屋内環境での移動バリアやハザードを心的・身体的負担度をもとに定量評価することを目標として研究開発を行った。本稿では、屋内での移動行動とそれに伴う心理的活動を身体装着型計測装置により計測する方法について述べた。加速度センサとジャイロ、気圧センサ、データロガーからなる小型軽量の装着型装置を作製した。装置は上腕に取り付けられ、慣性センサの出力から歩行による移動の状態を、気圧センサから上下移動を検知し、主要な屋内移動形態の判別を行った。さらに、手掌の皮膚インピーダンスにより精神性発汗を捉え、心理的緊張等の情動反応を装着型装置で同時計測した。基礎的な取り組みとして、健常成人を被験者として複層階の建物内での行動計測を行った。階段やエレベータの利用を含む連続的な移動について評価した。提案の方法により、移動中の時々の精神活動を定量的に計測でき、さらに位置や移動形態といった屋内行動の内容に照らした評価が行えることを示した。
2009-07-17

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