胃潰瘍を思わせた寄生性幼線虫移行症の2症例について
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概要
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The first case ; Male, 26 years old, employee. Shimizu city, Shizuoka prefecture. Chief complaints : stomachache, nausea, anorexia and slight fever since a few years ago. The general condition was rather good. The results of examinations of both urine and blood were almost normal. No helminth ova were found, but occult blood was positive in the fecal examination. Gastrectomy was carried out under the diagnosis of gastric ulcer. A cherry-sized and localized tumor was found at Pylorus of the stomach. Eosinophilic abscess surrounded with eosinophilic granulation in submucosa of the stomach, and two or three transverse sections of the parasite in the center of this abscess were observed histophathologically. The worm sections were examined morphologically. From the morphological characters of the cuticular spines, intestine and the other organs of this parasite, it was identified as the larva of 4-5 mm in length of Gnathostoma spinigerum Owen, 1836. The second case ; Male, 31 years old, employee. Kanazawa city, Ishikawa prefecture. The occult blood of gastric juice and feees were strong positive, but the results of examinetions of urine and pepipheral blood were normal and no helminth ova were found in feces. Gastrectomy was carried out under the diagnosis of gastric ulcer, like as the first case. A grapesized tumor was found in the ventral site of the greater curvature of the stomach. Histopathological finding was eosinophilic granulation with two transverse sections of the worm. Morphological observations of the cuticule, oesophagus, lateral lines, intestine on the transverse sections of the worm were carried out, and the worm was identified as the immature worm of 30〜35 mm in length of Ascaris lumbricoides.
- 千葉大学の論文
- 1963-03-28
著者
-
吉村 裕之
千葉大学(寄生虫)
-
高相 豊太郎
清水厚生
-
金田 丞亮
清水厚生
-
門馬 良吉
国立金沢病院外科
-
高相 豊太郎
清水厚生病院
-
横川 宗雄
千葉大学医学部
-
酒井 章
国立金沢病院外科
-
鈴木 太郎
清水厚生病院外科
-
吉村 裕之
千葉大学医学部医動物学教室
-
金田 丞亮
清水厚生病院
-
吉田 貞利
千葉大学医学部第1内科
-
寺畑 嘉朔
国立金沢病院外科
-
田崎 喜昭
国立金沢病院外科
-
鈴木 太郎
清水厚生病院
-
横川 宗雄
千葉大学医学部:千葉大学
-
吉田 貞利
千葉大学医学部第一内科学教室
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