学級機能と子どもの学級適応に関する研究II : 小学校教師のSTEP受講による"自分の変化"
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概要
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教師の意識変革をめざすために,親学習プログラムSTEPを用いた。その教師の担当する学級でのQ-Uアンケートなどによって,学級システムの変容から教師のかかわりの変容を間接的に捉えることが可能である(松崎,2006,2007)が,本研究では,より直接的に教師自身のビリーフシステムの変容を明らかにすることを,PAC分析を通して検討した。当該小学校教員の事例から,個人内意識変容に関する側面と個人間意識変容に関する側面が浮かび上がった。前者は子ども観・教育観に関するビリーフシステムの変容を意味するものと考えられ,そこに含まれる第1クラスターは子どもからの挑戦に対するかかわりの変容のクラスターであり,第2クラスターは勇気づけを中心とした開発的アプローチのクラスターであった。第3クラスターは,教員集団システムの変容が取り上げられ,そのクラスターが,教師のビリーフシステムの変容に相乗作用的に貢献しているであろうことが考察された。キーワード:学級機能, 教師の意識変容, 親学習プログラムSTEP, PAC分析, 特別支援教育
- 山形大学の論文
- 2008-03-19
著者
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