基礎体温の年代別比較と頸管粘液の理解度

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
基礎体温の測定により,排卵の有無や時期の推定,黄体機能をある程度判定することができる。今回,1983〜1986年度入学学生(A群)73人,1988〜1990年度入学学生56人(B群),1998〜1999年度入学学生60人(C群)について基礎体温と腟分泌物について分析した。月経周期は,C群が他群に比較して「正常」の比率が低く,「混合」の比率が高かった。月経持続期間の「正常」は,A群80.8%,B群91.1%であり,C群73.3%が最も低かった。排卵の可能性の有無については,年代間に有意差はなかったが,「無排卵型」は,A群6.8%,B群8.9%,C群13.3%と増加傾向にあった。黄体機能不全の可能性については,年代間に有意差はなかった。牽糸様の腟分泌物と排卵日が一致したものは年代間で有意差はみられなかった。以上より,全周期正常のものが年々減少し,異常と正常を繰り返している不安定な学生が増加していることがわかった。正常周期の割合が増えるような指導が必要と考える。

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク