ハンディGPSを利用したホルスタイン種経産放牧牛の歩行時間からの採食行動時間の推定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
放牧中の牛は採食しながら遅い速度で歩行することから,牛の歩行速度から採食行動時間の推定を試みた。歩幅,歩数から求めた放牧における採食行動時の搾乳牛の歩行速度は,0.29km/時であった。ハンディGPSのデータから得られる放牧牛の低速の歩行時間は,バイトカウンターから推定した採食時間と一致していた。放牧のような低速で不規則な歩行ではハンディGPSの距離測定精度は劣るが,放牧草採食時の歩行速度はおおむね0.25-0.60km/時であった。一方,夏季高温時に,搾乳牛が低速歩行の下限付近の速度で歩行する場合,GPSによる歩行範囲が狭ければ,バイトカウンターで非採食であった。以上より,GPSの位置情報および位置情報から得られた歩行速度のパターンにより採食行動時間の推定が可能と判断した。
- 2009-04-15
著者
-
篠田 満
(現)畜産草地研究所
-
須藤 賢司
北海道農業研究センター
-
松村 哲夫
北海道農業研究センター
-
梅村 和弘
北海道農業研究センター
-
須藤 賢司
農業技術研究機構 北海道農研セ
-
須藤 賢司
農研機構北海道農業研究センター
-
松村 哲夫
北海道立総合研究機構根釧農業試験場:(現)群馬県立勢多農林高等学校
関連論文
- ハンディGPSを利用したホルスタイン種経産放牧牛の歩行時間からの採食行動時間の推定
- 黒毛和種の肥育後期におけるイネホールクロップサイレージ給与が増体, 血液性状および枝肉性状に及ぼす影響
- 国内育成アルファルファ(Medicago sativa L.)品種群別のための秋季休眠性
- メドウフェスク(Festuca pratensis Huds.)およびペレニアルライグラス(Lolium perenne L.)草地の集約放牧利用による産乳性とその比較
- 牛用に開発された首式顎運動計測装置(バイトカウンター)の羊への応用
- 先行後追放牧が乳牛用集約放牧草地の牧草収量,栄養価および採食量に及ぼす影響
- バイトカウンタとGPSを組み合わせた放牧牛の採食行動の把握
- 北海道十勝地域の集約放牧農家における放牧地、飲水場等のレイアウト調査
- 3-33 P-18 首式バイトカウンターによる食草量の推定
- 3-9 乳牛の放牧草からの栄養摂取量に影響する要因
- メドウフェスク(Festuca pratensis Huds.)集約放牧草地の収量,栄養価,永続性に管理方法が及ぼす影響
- 2-7 メドウフェスクとペレニアルライグラスの生産量等に利用草丈と刈取高さが及ぼす影響(ポット試験)
- 3-11 食草速度に及ぼす草現存量の影響
- 2-24 北海道における低投入持続型放牧地の動態
- 9-35 傾斜放牧草地における家畜-土壌-植物のつながりと解析(2)
- 9-34 傾斜放牧草地における家畜-土壌-植物のつながりと解析(1)
- 9-17 集約放牧条件下のメドウフェスク主体草地における搾乳牛の食草速度
- 9-14 クリーピングレッドフェスクとリードカナリーグラスの組み合わせ放牧による肉用繁殖牛の過肥防止対策
- 9-13 リードカナリーグラス, クリーピングレッドフェスク主体草地における被食量の推定
- 9-1 メドウフェスク主体草地の特性解明 : 5. 放牧搾乳牛の産乳成績と血液性状
- 21 傾斜放牧草地における過剰養分資源の動態と制御 : 土壌の理化学性に及ぼす施肥と家畜排泄物の影響(関東支部講演会)
- 精米機を用いたイネサイレージ籾の強度の比較
- 精米機を用いた飼料イネ籾の物理的強度の比較
- イネホールクロップサイレージのロールベールサンプリング方法及び乳酸菌添加効果
- 穂またはモミの給与およびモミ粒の大きさが牛における糞中未消化モミ排泄量に及ぼす影響
- フェストロリウム(×Festulolium braunii)品種の1番草生育過程に伴う飼料栄養特性の変化
- 4-18 フェストロリウムの嗜好性における品種間差異の要因の検討
- 8-15 籾殻の飼料成分および乾物消化性における品種間差異
- 十勝地域におけるアルファルファ単播草地の永続性実証と購入飼料節減効果
- 土壌凍結地帯における畑地型酪農経営へのアルファルファ単播栽培の導入
- 高品質アルファルファ収穫のための刈取り管理
- 新しいアルファルファ草地造成および収穫作業技術
- アルファルファ単播草地を用いた高品質飼料生産
- 新しいアルファルファの栽培・利用技術(2)フォレージマットメーカを軸とした収穫調製作業
- 新しいアルファルファの栽培・利用技術(1)単播草地の造成法
- 北東北地域から採取したシロクローバ集団の形態的変異 : 2.植物形質と地理的因子との関係
- リードカナリーグラス(Phalaris arundinacea L.)個体における草型変異とその生育及び化学成分含量との関係
- 北東北地域から採取したシロクローバ集団の形態的変異 : 1. 画像解析を用いた小葉の形態的特徴量における集団間変異
- 北東北地域から採取したシロクローバ集団の形態的変異1. 画像解析を用いた小葉の形態的特徴量における集団間変異
- 6-15 チモシーとの採草混播条件下におけるシロクローバ品種間差異
- 3-16 パクロブトラゾール処理によるシロクローバ頭花の損失軽減と種子生産性の改善
- 3-15 パクロブトラゾール処理がシロクローバ品種の形態及び種子生産性に及ぼす影響
- 8-29 イネ科牧草の葉身片の消化特性に関する研究 : (2)葉身片のin vitro消化特性と乾燥粉末の消化特性との関係
- 8-28 イネ科牧草の葉身片の消化特性に関する研究 : (1)画像解析による葉身片のin vitro消化特性の評価
- 黒毛和種去勢牛における全肥育期間を通じたイネホールクロップサイレージの給与が血中ビタミン濃度と肉質に及ぼす影響
- イネホールクロップサイレージ中もみの牛における消化性
- 寒地型牧草地に連続放牧させた搾乳牛の移動距離(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2006年度春季研究発表会)
- 黒毛和種雌牛の維持給与水準における給与飼料の種類および濃厚飼料添加が第一胃メタン産生に及ぼす影響
- シロクローバ(Trifolium repens L.)の種子生産性 : 1.種子稔実性について
- 搾乳牛の放牧草採食量に放牧草の量と栄養価,補助飼料摂取量,乳量および草種が及ぼす影響
- 9-5 メドウフェスク主体草地の特性解明 : 4. 後追い放牧の効果
- 9-22 リードカナリーグラスの放牧利用に関する研究 : 第二報 利用2年目における草地の生産性と植生
- 9-6 haあたり10頭の搾乳牛を夜間、定置放牧した放牧草地の生産力と植生の変化
- 9-2 メドウフェスク主体草地の特性解明 : 3. 放牧草の利用率
- 小型・軽量・安価な放牧牛の採食行動自動記録装置(グレイズメモリ-)
- 傾斜放牧草地の地形と草地管理 : 3.植生の時間的・空間的変化と地形
- 酪農経営における集約放牧の経営的評価 : 集約放牧と従来の飼養方式の比較
- シロクロ-バ新品種「ノ-スホワイト」の育成
- サン カルロス
- 循環型酪農における放牧の役割
- 畑地型集約放牧の技術体系とその経営的特徴
- 放牧酪農の可能性(先端技術の利用と集約放牧,日本家畜管理学会・応用動物行動学会・北海道家畜管理研究会共催 2005年度秋季シンポジウム「酪農経営における2つの方向」報告)
- 傾斜放牧地での移動傾斜角度が泌乳牛の採食時心拍数に及ぼす影響
- 草種,採草時期,放牧強度が放牧採草兼用草地の年間利用率と放牧草の栄養価に及ぼす影響
- 草種,採草時期,放牧強度が放牧採草兼用草地の年間利用率と放牧草の栄養価に及ぼす影響
- 北海道東部のメドウフェスク(Festuca pratensis Huds.)草地における放牧開始および掃除刈りの適期
- 寒さに強く,イネ科牧草に優しい放牧用小葉型シロクローバ新品種「北海1号」
- 草種, 採草時期, 放牧強度が放牧採草兼用草地の年間利用率と放牧草の栄養価に及ぼす影響