北東北地域から採取したシロクローバ集団の形態的変異 : 2.植物形質と地理的因子との関係
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概要
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北東北の10地点から採取したシロクローバ(Trifolium repens L.)自生集団及び市販3品種を個体植え,形態的及び開花時の諸形質について観察を行い地理的因子との関連を調査した。小葉長,葉柄長,節間長及びストロンの太さを調べた結果,1集団を除く自生9集団は中葉型の品種フィアより小型であった。上記の4形質の2年間の調査を主成分分析した結果,自生集団は市販品種に比べ他の形質に対する相対的な節間伸長量が少ないことが第2主成分値より明らかとなった。小型の自生9集団について,調査形質と3種の地理的因子(緯度,標高及び平均冬期気温)の関係を調べたところ,越冬性がいずれの因子に対しても二次の回帰式に有意に適合した(p<0.05, p<0.01及びp<0.05)。越冬性と株の拡がりには高い正の相関がみられ(R^2=0.6329, p<0.05),岩手の袖山集団は小葉型の在来9集団の中で,最も強い越冬性と大きな株の拡がりを示した。
- 日本草地学会の論文
- 2004-02-15
著者
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