自律訓練法・標準練習の練習中における心理的・身体的反応に関する検討
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概要
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本研究の目的は,大学生を対象に自律訓練法・標準練習を実施し,自律訓練法・標準練習中における心理的・身体的反応に関する尺度を作成することである。大学生176名を対象に最短で2週間,最長で約1ヶ月間,自律訓練法・標準練習を集団形態で実施した。練習期問終了時において集団練習後に実施した100項目について因子分析を行った結果,第1因子「効力感」(8項目,α=0.901),第2因子「筋肉系痙攣反射反応」(7項目,α=0.898),第3因子「四肢重温感反応」(7項目,α=0.891),第4因子「意識水準変容」(7項目,α=0.759),第5因子「感情反応」(7項目,α=0.801)の5因子36項目を抽出した。5因子36項目と日本版状態一特性不安尺度STAI,日本版POMSとの間において有意な相関は認められず,構成概念妥当性は認められなかった。しかし,本研究で作成した尺度は,自律訓練法・標準練習の練習中における反応を具体的に把握するうえで意義のあるものと考えられる。今後の課題としては,本研究で得られた尺度の信頼性,妥当性の更なる検討と長期間の練習に基づく検討が必要である。
- 久留米大学の論文
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