女子大学生の摂食障害傾向における強迫性と両親の養育態度の関連
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概要
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本研究は,女子大学生の摂食障害傾向と強迫性との関連について検討した。また,摂食障害傾向の高低と強迫性の高低におけるParental Bonding Inventory(PBI)の比較を行った。その結果,摂食障害傾向高群はMaudsley Obsessional Compulsive Inventory(MOCI)のすべての下位尺度および総得点が摂食障害傾向低群よりも有意に高かった。「母親over protection」において,摂食障害傾向高群+強迫性高群および摂食障害傾向低群+強迫性高群が摂食障害傾向低群+強迫性低群よりも得点が有意に高かった。女子大学生において,摂食障害傾向が高いものは,強迫性が高いことが示された。また特定の内容の強迫性が高くなるよりは,むしろ全般的に強迫性が高くなると考えられる。強迫性は養育態度との関連が考えられ,強迫性の高いものは,母親の過保護な養育態度が特徴的になると示唆される。
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