産後の女性が受容できると推定される産後サービスの価格算出 : PSM(Price Sensitivity Measurement)分析を用いて
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概要
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【目的】産後の女性が電話相談,育児相談などのサービスに対して,どのくらいの費用負担をしてもよいと考えているかを明らかにすることを目的とする。【方法】対象は産褥1ヵ月健康診査を受診した女性205名で,対象施設に質問紙を一括郵送し,個別に郵送にて回収した。調査内容は,年齢,分娩回数,家族構成,最終学歴,就業の有無,世帯収入などと,価格算出について産褥施設,電話相談,外来での育児相談と母乳相談,家庭訪問について行った。【結果】女性が受容できる価格は,電話相談は30分900円,育児相談は30分1,500円,母乳相談は30分1,800円,家庭訪問は60分2,500円であった。【考察】母親が1回に支払うことができる金額は2,000円前後である。現在,再診料のみ,あるいは無料でこれらのサービスを提供している施設もあり,行政が行う家庭訪問は「ただ」である。このような要因が支払ってもよいと思う値段に影響していると考える。一方,2,000円内外は料金を請求することが可能であるとも考えられる。無料,再診料のみでサービスを提供するよりも一定の金額であってもきちんと費用を負担してもらうことでサービス提供者の意識を高め,サービスの質を担保する動機づけにつながると考える。
著者
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