本学における助産師教育の現状と課題 : 4年制大学移行後、2年間の周産期実習の現状から

概要

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4年制大学での助産師教育への移行後、2年間の周産期実習1および周産期実習2に位置づけられる分娩介助実習の現状および課題を明らかにした。1.2005年度14名、2006年度10名、合計24名の学生が経験した分娩介助数は244件、1学年平均は10.2件であった。産婦の平均年齢は30.4±5.3歳、出生体重は平均3,054±343.2g、出生1分後Apgar Scoreは平均8.8±0.7点であった。経膣分娩は2005年度が95.8%、2006年度は100.0%で、受け持ち選定の妥当性が示唆された。2.実習時間帯をみると、夜間帯での分娩介助が45%を占めた。学生数や実習施設数、実習期間から分娩介助10件を経験するためには、夜間実習が不可欠な現状にあった。3.分娩促進剤の使用など医療介入の割合は30から35%と高く、また分娩時出血量500ml以上の異常出血に遭遇する割合も30%を占めていた。正常を逸脱した産婦のケア学習の必要性とハイリスク移行時の細やかな指導の必要性が示唆された。
東邦大学の論文
2008-03-31