産後1か月の女性が受けたと認識しているサポートと希望するサポート
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概要
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目的:産後1か月間に女性が受けたと認識しているサポートと希望するサポートの実際を明らかにする。方法:対象は産後1か月健康診査を受診した女性205名で、対象施設に質問紙を一括郵送し、個別に郵送にて回収した。調査内容は、年齢、分娩回数、家族構成、最終学歴、就業の有無などと、実際に受けたサポート、希望するサポートの自由記述である。結果:対象の平均年齢は31.0(SD4.7)歳であり第1子の母親が47.3%、第2子以上の母親が48.8%であった。実際に受けたサポートは実父母、夫と親族からのものとが70%以上であり、専門家からのサポートは10%程度であった。希望するサポートでは、専門家に向けられたものが半数を占めていた。その他、家事、育児の手助けを求めており、経済的支援や夫への希望は少なかった。考察:産後1か月までの女性は、里帰りにより実家の家族に支えられており、産後1か月の段階でも非親族によるネットワークが構築されつつあることが示唆された。また、女性たちは専門家からの「ほんの少し」、「気軽な」サポートを求めており、そのシステムを構築する必要性が明らかとなった。
- 2009-03-31
著者
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