明治30年代の「売薬請売願・同約定書」に関する2つの史料について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
明治維新以後,わが国の医療は,広く西洋医学が行われるようになった.これに伴って和漢薬に代わって,洋薬の使用が多くなると同時に,粗悪品も横行するという実情にあった.このような社会状況のために,政府は完備した薬剤の確立を急ぐ必要があった.そのため,わが国における医薬品に関する規制は1874年の医制,1889年に売薬規制,1914年に売薬法が公布されたが,1943年に薬事法の制定に伴って廃止された.そこで著者らの手元に所蔵する「順天湯」および「命済丸」の売薬請売願・同約定書の2つの史料が,明治30年代の歴史的史料として価値があると思われるので,考察を加えて報告する.
- 日本歯科医史学会の論文
- 2004-05-10
著者
関連論文
- 東北大学歯学部創立の前史 : 共立病院歯科から大学付属病院歯科まで
- 口腔領域疾患の病理組織検査125例の臨床的観察 : 17年間の病院勤務と37年間の歯科開業をふまえて病診連携を考える
- 6. 口腔領域疾患の病理組織検査125例の臨床的観察 : 17年間の病院勤務と37年間の歯科開業をふまえて病診連携を考える(一般口演,第47回東北大学歯学会講演抄録)
- 宮城県歯科医師会のおいたち : 史料からみた考察
- 明治30年代の「売薬請売願・同約定書」に関する2つの史料について
- 仙台市内住宅地における36年間の歯科医療の環境変化 : 一歯科診療所の実態から
- 7. 仙台市内住宅地における35年間の歯科医療の環境変化 : 一歯科診療所の実態から(第43回東北大学歯学会講演抄録)
- 全国の「歯の塚」等に関する調査研究
- 8) 全国の「歯の塚」等に関する調査研究(日本歯科医史学会第29回(平成13年度)学術大会講演事後抄録)
- 高齢者・障害者診療の立場から
- 8) 全国の「歯の塚」等に関する調査研究(日本歯科医史学会第29回(平成13年度)学術大会一般演題抄録)
- 開業医における歯科心身医療の実践 : 社会保険制度の改定に関連して
- 1.日本における医・歯学の学位制度の起原とその発展(第36回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題) : 歯科医師の立場より
- 日本における医・歯学の学位制度の起源とその発展 : 歯科医師の立場より
- 10) 日本における医・歯学の学位制度の起源とその発展 : 歯科医師の立場より(日本歯科医史学会第27回(平成11年度)学術大会講演事後抄録)
- 10) 日本における医・歯学の学位制度の起源とその発展 : 歯科医師の立場より(日本歯科医史学会第27回(平成11年度)学術大会一般演題抄録)
- 構成員の役割分担と相互協力の仕方 : 歯科医師の立場から
- 3.特養ホーム入所者の口腔ケアの実践(第31回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)