国語の授業における比喩表現の指導について : 中学校国語を中心に
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概要
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国語科教育は文学的文章の読解を中心とする指導から、日常生活における的確な情報伝達に重点を置く指導へと変化しつつあり、現行の学習指導要領においても、これまでの「表現」と「理解」から、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」の3領域が設定されたように、読解の比重が相対的に低くなっている。とはいえ、文学的文章の表現技法を的確に読み取り、さらに、その技法を自らの表現活動に役立てることは、国語科教育の目標達成において必要である。本稿では、中学校国語科で学習する表現技法のうち、比喩を取り上げ、主な教科書に取り上げられている比喩の説明、ならびに、比喩の理解が指導項目に入っている教材に見える比喩表現や、比喩に基づいて作られている慣用句を対象にして、比喩表現の指導内容を検討するとともに、直喩や隠喩だけでなく、換喩に基づく表現についても指導する必要性について述べる。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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