クロアチア自治州に関する一考察
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概要
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本稿では、ユーゴスラヴィア王国におけるクロアチア人指導層の「国家性」の回復要求に対応するべく一九三九年のツヴェトコヴィチ=マチェク協定によって創設された「クロアチア自治州」について、行政機構や地方議会の組織・制度等を含めて実態の解明を試みるとともに、「自治州」の創設を実現させた内的・外的要因およびその歴史的意義を考察した。また、「自治州」の創設がユーゴスラヴィア全体の連邦的再編に結びつかず、過度的性格を持ったまま、想定されていた多くの権限を行使しえなかったことを指摘した。
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