非同期OFDMAにおけるユーザ間干渉低減手法の検討(ブロードバンド無線アクセス技術,信号処理,無線通信一般)

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概要

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上り回線OFDMAシステムでは,ユーザ間のシンボル同期ずれの影響によりユーザ間干渉が発生し,受信性能が劣化する恐れがある.我々はその対策として,仮判定帰還型のキャンセラにより同期ずれによるユーザ間干渉を低減する方式をこれまでに提案した.また,シミュレーションによる定量評価で,2ユーザ構成において干渉を効果的に低減可能であることを明らかにした.しかし,この方式では,変調多値数が大きい場合などでは,仮判定値の精度が低くなり,ユーザ間干渉を完全に除去できないという問題があった.本稿では,本キャンセラの多ユーザ環境での伝送特性を示すとともに,残存干渉成分を除去し受信性能を向上する方策として,ガードバンドを設ける手法と繰り返し型判定帰還キャンセラの2手法を新たに提案する.両手法を用いることにより,干渉をさらに低減することができ,良好な受信特性が得られることを定量的に示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2009-01-15

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