学生の認知行動を高める「フィジカルイグザミネーション実技試験」導入の試み
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概要
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看護学専攻3年次生を対象とした「生体の反応とフィジカルアセスメントII」の授業は,これまで講義と演習を行い,評価は筆記試験で行っていた.しかし,受動的な学生が多く,臨地実習の場で活用できる学生が少なかったため,学生の「認知行動」(実際に自分たちの眼で観察した現象を過去の経験や知識,学習内容に基づいて統合的に解釈・判断し,新たな専門知識を構築していくまでの認知プロセス)能力を高めることを目的として,本年度から「フィジカルイグザミネーション実技試験」を導入した.さらに講義スライドと演習の事前学習内容,実技試験用のチェックシート,肺音・心音等を学内インターネット上(WebCT)で公開し,演習ではシミュレーション(人体モデル)を活用することにより実際に使えるフィジカルアセスメント技術の向上と自己効力感の達成を目指した.各論実習をほぼ終えた12月,学生へのアンケート調査を行い,「認知行動」に関連した項目で,ほとんどの学生の学習意欲が高まっていたことが明らかになった.
著者
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