長崎大学学生の新型インフルエンザ感染と行動
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概要
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2009年,新型インフルエンザA(H1N1)が全世界で大流行した.長崎大学は,発症者は医療機関を受診し,診断結果を大学に報告すること,自宅療養することなどの感染対策情報を掲示板と大学ホームページで発信した.本研究の目的は,長崎大学における新型インフルエンザ流行と学生の行動を解析することである.2009年7月から2010年2月の間に全学部学生7,489人中841人(11.2%)が感染者リストに登録された.2010年6月に3年次学生721人を対象に実施したアンケート調査では,インフルエンザ様症状のあったもの226人(31.3%),新型インフルエンザと診断されたもの164人(22.7%),診断結果を大学に報告したもの120人(16.6%)だった.新型インフルエンザ罹患率はマスク着用率の低い学部で高かった.学生は新型インフルエンザと感染防御に関する情報を主に友人から得ており,掲示板やホームページからは少なかった.大学は全学生に確実に情報を提供すべきであり,学生は適切な感染防御対策を実行すべきである.
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