日本人勤労者におけるメタボリックシンドロームと身体活動の関連
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概要
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日本人男性勤労者144人(平均年齢54.2歳,技能職92人,事技職52人)を対象にメタボリックシンドロームと生活習慣を検討した。中心性肥満(腹囲>85cm)は61.1%,高血圧は57.6%,肥質異常は27.1%,高血糖は18.1%に認められ,中心性肥満と他の危険因子2つ以上を有するメタボリックシンドロームは19.5%だった。メタボリックシンドロームは技能職12.0%,事技職32.7%と事技職が有意に多かった。技能職と事技職では,喫煙習慣,飲酒習慣,食習慣,ストレスに差はなく,運動習慣と生活活動内容で有意差が認められた。運動習慣は事技職が多かったものの,生活活動内容からは平日,休日とも技能職の方が身体活動量は多く,メタボリックシンドローム罹患率の差は身体活動量の差によると思われた。メタボリックシンドロームを予防するためには,生活習慣の改善とくに運動と生活活動を合わせた身体活動を増加し,内臓脂肪を減少させることが重要である。
著者
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田代 隆良
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻看護学講座
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木津 舞子
長崎大学医学部保健学科看護学専攻元学生
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長岡 清子
三菱重工株式会社長崎造船所健康管理センター
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田代 隆良
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 保健学専攻
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長岡 清子
長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻看護学講座
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