短大保育科における実践的指導力の形成と授業改善(9) : 児童文化財と保育のかかわり

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概要

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児童文化は欧米に無い教育用語でありその歴史も浅いが、保育実践とのかかわりはすこぶる深く、教材としてこれらを除外しては保育行動は成り立たない。今回の研究では、次のような結果を得た。(1)社会の進歩と時代の変化に対応して、児童文化も変貌してきた。児童の育成に有益となる文化の進展は歓迎されても良いが、反対に望ましい教育的な価値や幼児・児童の生育支援に反するものは、積極的には保育の場に持ち込むべきではない。(2)児童文化財と保育とのかかわりは、社会が進歩しIT化がどんなに進もうとも、ますます深くなると考えられるので、その動向と在り方に注意を払いながら、いっそうの優れた児童文化財の開発創造に、関係者が努力すべきである。(3)保育者養成にかかわる短大教育の場で、児童文化についての専門的な素養や具体的なそれらの教育的な利用について、適切な実技指導と演習体験を積極的に導入した結果、実習指導に役立った。入職後の資質向上にも好影響をもたらすものと考えられる。
聖園学園短期大学の論文

著者

腰山豊
聖園学園短期大学

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