内臟神經節切除家兎腸管ノあどれなりん,あどれなろん及ビゑふゑどりんニ對スル鋭感性ニ就テ : 第一回報告 生體家兎ニ於ケル實驗
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概要
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上頸部交感神經節ヲ剔出セバあどれなりんノ散瞳作用ハ鋭敏トナリ,耳ノ血管ハあどれなりんニ對シ鋭敏トナル.或ハ心臟ニ於テ全ク外來ノ神經ヲ切斷シ置クトキ,コノ心臟ハあどれなりんニ對シ敏感トナル.而シテ此レ等臟器ニ分布スル交感神經ハ總テ促進性交感神經ニ屬ス.余ハ抑制性交感神經ニ於テモ同樣ノ現象ヲ呈シ得ルヤ否ヤヲ決定セントシ家兎腸管ニ就テ觀察セリ.即チ正常家兎ノ腸管運動ヲ描晝セシメ,コレニあどれなりん,あどれなうん及ビゑふえどりんヲ靜脈ニ注射シ,コレラ藥物ノ腸管運動ヲ抑制シ得ル最小有効量ヲ決定シ,次ニ内臟神經節ヲ剔出シタル家兎及兩側内臟神經切斷家兎ツキ同一實驗ヲ行ヒ,手術家兎ニ於ケルあどれなりん,あどれなうん並ニゑふえどりんノ最小有効量ヲ定メ,コノ最小有効量ノ正常家兎ノソレト比較セリ.實驗ニハ成熟セル雄性家兎ヲ用ヒ實驗前二,三日絶食セシメタリ.動物ハ麻醉ヲ施スコトナク保温装置ヲ有スル家兎固定器ニ繩縛シ,腸運動ハ矢田貝氏ノ方法ニ做ヒ描晝セリ.1)正常家兎ノ腸管運動ヲ抑制シ得ル最小有効量ハあどれなりんハ體重當kg0.0005-0.001mg,あどれなろんハ0.2-0.3mg,ゑふゑどりんハ0.5-1.0mgナリ.2)内臟神經節切除後5-7日ヲ經過セル家兎ノ腸管運動ニ對スルあどれなりんノ最小有効量ハ體重當kg0.0001-0.0003mg,あどれたろんハ0.02-0.03mg,ゑふゑどりんハ0.3-0.5mgナルヲ知ル.而シテ手衛後70日ヨリ100日ヲ經過セル動物ニアリテハ僅ニ減少スルノ傾向ヲ示ス.即チコレラ動物ノ腸管運動ニ對スルあどれなりんノ最小有効量ハ體重當kg0.0002-0.0003mg,あどれなろんニテハ0.05mgナリ.而シテ尚あとろぴんヲ以テ副交感神經ヲ麻痺セシメタル家兎ニ於テモあどれなりん及ビあどれなろんノ作用ニ變化ヲ來サズ.3)兩側内臟神經切斷後約5-7日ヲ經過セル家兎ニ於ケル腸管ニ對シテあどれなりんノ最小有効量ハ體重當kg0.005mg,あどれなろんニテハ0.05-0.1mg,ゑふえどりんニテハ0.5mgナリ.上記實驗成績ノ示ス如ク,内臟神經節切除家兎ニテハあどれなりん,あどれなろんニ於テ正常家兎腸管運動ニ對スルヨリ著明ニ其ノ鋭感性ノ増強セルヲ知ル.殊ニあどれなろんニ於テ然リ.而シテゑふゑどりんニ於テモ明カニ鋭敏度ノ増強セルヲ知ル.而シテコノ鋭敏度ノ増強ハ手術後二-三ヶ月後ニハ稍々減少ノ傾向ヲ示ス.内臟神經切斷家兎ン腸管ハ正常家兎腸管ニ比シあどれなりん並ニゑふゑどりんニ對シ僅ニあどれなろんニ對シ稍々鋭敏トナレルモ,神經節切除家兎腸管ノ其レニ比スレバ遙ニ劣レルヲ見ル.
- 京都府立医科大学の論文
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