ヘッドホン聴取時における外耳道伝達関数について
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概要
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頭部伝達関数は,一般に外耳道をふさいだ状態における,音源から外耳道入口までの特性で与えられる.しかし,実環境と同じ聴感を与えるためには,頭部伝達関数に加えて鼓膜面での音圧が実環境での場合と十分近くなるように制御する必要がある.そこで,ヘッドホン受聴時の補正を,外耳道閉そく状態における外耳道入口の信号で行った場合の,外耳道入口と鼓膜面で実現される特性について検討を行った.先ず,HATSを用いて,外耳道入口と鼓膜面での音圧比を,複数のヘッドホンを用いて測定したところ,必ずしも一定ではないことが確認された.さらに,ヘッドホン聴取時の音響伝搬路の簡単なモデルを想定し,計算機シミュレーションで同様の検討を行った.その結果,共振周波数とその倍音において影響が大きいことが確認された.さらに,実際のヒトが聴取した場合にも同様の傾向が見られるかを調べるため,純音マスキングの聴取実験を行った.その結果,ヘッドホンの違いによる影響の周波数依存性が一部に観測された.
- 2008-11-27
著者
-
西村 竜一
情報通信研究機構(NICT)
-
竹本 浩典
情報通信研究機構(NICT)
-
加藤 宏明
情報通信研究機構(NICT)
-
加藤 宏明
Nict:atrメディア情報科学研究所
-
西村 竜一
(独)情報通信研究機構
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西村 竜一
情報通信研究機構
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加藤 宏明
情報通信研究機構(nict):国際電気通信基礎技術研究所(atr)
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竹本 浩典
情報通信研究機構
-
Kato Hiroaki
Atr Human Information Processing Research Laboratories
-
加藤 宏明
情報通信研究機構
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