産婦人科領域ニ於ケル血糖ニ就テ
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概要
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産婦人科領域ニ於ケル血糖ノ研究ハ已ニ多數ノ實驗報告アルモ殆ンド遊離血糖ニ就テノミ論ゼラレ結合結糖ニ就テ研索セラレシモノ極メテ尠シ.茲ニ於テ余ハ産婦人科領域ニ於ケル遊離血糖並ニ結合血糖ヲ測定シ次ノ如キ結果ヲ得タリ.1)婦人科領域ニ於ケル血糖1)健康非姙娠ノ月經前期月經時月經後期月經中間期ニ於ケル遊離血糖量ハ著シキ變動ヲ認メザルモ結合血糖量ハ月經前期ニ一般ニ増加シ.月經時減少シ後正常値ニ復ス.2)子宮炎症,附屬器炎,子宮筋腫並ニ卵巣嚢腫例ニ於テハ遊離血糖及結合血糖量ニ認ムベキ變化ヲ來サズ.3)子宮癌ノ手術不可能例ニ於テハ一般ニ結合血糖量ハ増加スルモ遊離血糖量ニハ變化ヲ來サズ.2)産科領域ニ於ケル血糖1)妊娠各月ニ於ケル遊離血糖並ニ結合血糖量ハ變化ヲ認メズ.2)妊娠中毒症ノ塲合,即チ妊娠惡咀,姙娠ねふろーぜ,子癇等ニ於テハ血糖量ニ著シキ變動ヲ認メズ.然レドモ重症惡咀例ハ一般ニ遊離血糖並ニ結合血糖量ノ増加ヲ認ム.3)分娩時ニ於ケル血糖量ヲ測定スルニ開口期ニハ血糖重ノ變動ヲ認メザルモ,娩出期ニハ一般ニ遊離血糖量ハ増加シ結合血糖量モ亦僅カニ増加ス,後産期ニ至レバ遊離血糠量ハ減少シ結合血糖量ハ増加スルヲ認ム.4)産褥時初期ニ於ケル結合血糖量ハ増加シ遊離血糖量ハ僅微ノ減少ヲ認ム.産褥7日ニ至レバ之等血糖量ハ正常値ヲ示ス.5)臍帯血液ノ結合血糖ハ遊離血糖ニ比シテ著シキ増加ヲ認ム
- 京都府立医科大学の論文
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