三郡-中国帯に分布する錦層群からのペルム紀放散虫
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概要
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筆者らは,島根県六日市町付近に分布する錦層群の生層序学的研究を行なった.本地域の錦層群は下位より,Na層(チャート相),Nb層(泥岩相),Nc層(砂岩相)からなる.Na層はAlbaillella sinuata帯およびPseudoalbaillella sp. C群集帯(今回新たに設定)を含んでおり,一方,Nb層はPseudoalbaillella sp. C帯,Ps. globosa群集帯およびFollicucullus monacanthus群集帯により特徴付けられる.Nc層とNb層の一部はFo. scholasticus群集帯の下部を含んでいる.六日市地域の錦層群の年代はこのような放散虫化石層序にもとづけば,北米のLeonardianおよびGuadalupianもしくは中国の茅口統(Maokouan)に相当する.また,本論文では,ここに述べた5化石帯のうち下部の3帯を再定義した.筆者のうち石賀と渡瀬は,Albaillella sp. Dの古生物学的検討から1新種(A. siunata)を提唱し,合わせてAlbaillellariaに属する3種の記載を行なった.
- 1986-03-25
著者
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石賀 裕明
Department of Earth Sciences, Kyoto University of Education
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中 孝仁
Department of Geology, Faculty of Science, Shimane University
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渡瀬 広道
Wakayama Government Office
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