ジャワ島から採集されたウノアシガイ属の2新種
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概要
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Nakano & Ozawa (2007)はジャワ島から2種の未記載種を報告し,それぞれPatelloida ESU3とPatelloida ESU4としていたが,これまでに正式な記載は行なっていなかった。そこで本論文では,ジャワ島から採集された標本に基づき, Patelloida garuda n. sp.ガルーダカサガイ(和名新称)とPatelloida pseudopygmaea n. sp.ニセシボリガイ(和名新称)を記載した。P. garuda n. sp.はPatelloida striata (Quoy & Gaimard, 1834)に似るが,殻が薄質で小型,岩の陰や転石下に生息する事で異なる。P. pseudppygmaea n. sp.はPatelloida pygmaea (Dunker, 1860)に近似するが,殻が堅固で,殻内部の筋肉痕が茶色に染まる点で区別でき,生息環境は石灰岩の上部に限られる。この結果,ジャワ島からは合計11種のカサガイ類が報告されたことになる。
- 2008-03-31
著者
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