大都市におけるモンシロチョウとスジグロシロチョウの分布の変遷 : I.東京都の場合
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概要
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東京都内に広く分布するモンシロチョウ Artogeia rapae (=Pieris rapae)およびスジグロシロチョウ A. melete (=P. melete)の2種のシロチョウについて,東京都内全域において,過去にどのような分布の変遷をたどってきたか調べるために,アンケート調査,文献調査およびフィールド調査を行った.その結果,特別区では,1950年代から1960年代にかけてモンシロチョウが多かったが,1970年代以降スジグロシロチョウが増え始め,1980年代には都心に近い場所でも多数のスジグロシロチョウが目撃されるようになったが,1990年代以降,再びスジグロシロチョウの目撃例が減少し,かわってモンシロチョウの目撃例が増加したことが明らかになった.さらにこのようなモンシロチョウとスジグロシロチョウの分布の変遷は,特別区以外の郊外の市町村や島嶼部でも見られることがわかった.
- 2008-01-05
著者
-
石井 実
大阪府立大学
-
小汐 千春
鳴門教育大学
-
高見 泰興
京都大学生態学研究センター
-
日高 敏隆
総合地球環境学研究所
-
石井 実
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
-
高見 泰興
京都大学生態学研究センター:(現)京都大学理学部動物学教室動物生態学研究室
-
日高 敏隆
東京農工大
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