微分像用バイナリーフィルターの設計と製作(その2)
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概要
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本研究は前報に引き続き光学的微分法におけるフィルターをBinaryで実現するため、その具体的な製造方法とデメンジョンを決定し、実用的な応用実験とし位相構造のみに依存する平板の面内歪み勾配の分布を測定する新しい方法を提示したものである。その結果、Analog filterと同様、Digitalな手法によるfilterでも良好な結果が得られることが確認された。一方、位相に関する分布は一定であるが、振幅に関する分布は空間的に変化している画像の光学的微分法も同時に試みたが、この場合にもAnalog filterの場合と同様、新しい出力画像が得られることが確認された。目下のところ、出力画像の記録に結局は従来の写真現像によるアナロク的な処理に頼っているため、トータル的な処理時間は現在のデジタル・コンピュータには遥かに及ばないが、いずれ極めて高分解能をもつCCDカメラなどで全てをデジタル処理できるデバイスが開発されれば、リアルタイムでオンライン処理が可能な光学的演算システムの実現も不可能ではないと思われる。
- 近畿大学の論文
著者
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長江 貞彦
Department of Electronic Systems and Information Engineering, Kinki University
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長江 貞彦
Department Of Electronic Systems And Information Engineering Kinki University
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