画像処理支援による漢字教育ツールの開発
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概要
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ワープロやパソコンの普及により、我が国では容易に漢字の読み込みや書き出しができるようになった。反面、キーボーさえ叩けば、難しい漢字が容易に画面に現れ、従来われわれが培ってきた漢字の発生そのものの意味や過程を考えていく感覚が麻痺しつつある。甚だしきに至っては、漢字がもつ本来の意味を無視して発音のみを借用して、記号の感覚で漢字を弄ぶ風潮なきにしも非ずであった。本研究では、このような背景を是正するたあ、漢字本来の由来を象形文字にまで遡り画像処理で普及しているモーフィング技法を導入して、絵から漢字に発展していく過程をビジュアル的に表示して漢字の正しい理解を深め、誤った使用を是正していく教育ツールの開発をめざすものである。なお、漢字は直線や曲線で構成されたペン画のような場合は原形の図形(A)と漢字の字体(B)とのキーフレイム法(もしくは中割り図形)も有効な手段であるが、ここでは主として墨による筆画の場合を想定した画像のモーフィングを扱うものとする。これらの過程を示すいくつかの事例は別途ビデオによるプレゼンテーション過程を作成し、教育効果を高めるツール開発の一部を示すものである。
- 近畿大学の論文
- 1999-10-25
著者
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長江 貞彦
Department Of Electronic Systems And Information Engineering Kinki University
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植野 雅量
近畿システム研究所
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植野 雅量
Kinki System Laboratory
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