今後の高齢者研究方法の視座に関する一考察 -P.タウン の親族網調査の再評価を通して-
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概要
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わが国における単身高齢者の問題は、これまでにも多くの研究によって指摘されてきているところである。しかしながら、これからの単身高齢者、いわゆる団塊の世代以降の勤労者の引退後のこうした世帯形態の暮らし方をする人びとは、従来の高齢者と異なった生活構造や価値観を持っていることが考えられる。つまり、今後もひきつづき従来の枠組みでであった生活問題を個々の政策課題として検討するという方法でよいだろうか。今後は、従来の生活問題を政策化していくという視点に加え、単身高齢者が選択する地域で主体的に暮らし続けることを可能とする仕組みをつくっていくための新たな研究方法が必要になるのではないかと考える。この新たな方法として、P.タウンゼントが東ロンドンのベスナル・グリーンで行った高齢者の日常生活におけるヒューマンネットワークの実態を実証的に把握し、その実態から生活問題を析出するという調査研究方法を再評価することを通し、今後の高齢者研究方法の視座に監視、考察を行った。
- 会津大学短期大学部の論文
- 2007-03-25
著者
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