公正研究から見た大学入試
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概要
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本研究の目的は、公正理論の観点から我が国の現在の大学入学者選抜について検討を加えることである。本稿は、以下のような3部構成になっている。まず、最初に、日本における試験をベースとした大学入学者選抜システム(大学入試)の特徴について論じることとした。我が国の大学入試制度と大学進学率の歴史的変遷を踏まえた上で、現在の我が国の特徴は「入り口の多様化」にあると考える。次に、公正理論についてまとめた。最後に、大学新入生に対する調査結果の分析を行った。KJ法を用いて意見の分類を行った結果、公正知覚を規定する要因を見出した。その上で、それらの要因と制度に対する賛否の態度の関係を分析した。その結果、大学入試の実施においては「手続き的公正」が重要なカギを握っていることが分かった。
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