看護教育における「生活経験」「生活体験」に関する解釈の一考察(健康・医療教育)
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概要
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本研究は、看護基礎教育現場や臨床、論文など、あらゆる看護に関係する場面で日常的に使用されている用語である「生活体験」「生活経験」の定義についてレビューし、考察を行ったものである。方法は、医学中央雑誌およびJSTPlusにおいて、この2語を検索し先行研究における用語の定義、内容を抽出した。その結果、研究者によってその定義は異なり明確に区別されていないことが明らかになった。"生活"とは生存する上での活動のすべてを指し、"経験"とは体験を意識化、日常化などにより成熟したものと言え、看護学では主に基本的欲求に関する活動を指すことが多い用語である。また「生活体験」は生活上のすべての体験である。「生活体験]が成熟することにより「生活経験」となると考えられた。教育や社会の変化により学生の持つ生活体験・生活経験も変化しているためそれらを十分に理解したうえで教育の方法を選択していく必要があることが本研究において示唆された。
- 目白大学の論文
著者
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堤 千鶴子
目白大学看護学部看護学科
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堤 千鶴子
昭和大学 保健医療学部
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小林 紀明
目白大学看護学部看護学科
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杉山 洋介
目白大学看護学部看護学科
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黒臼 恵子
目白大学看護学部看護学科
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杉山 洋介
目白大学看護学部
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堤 千鶴子
目白大学看護学部
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