複数受け持ち実習の現状と有効性に関する一考察 : 学生の認識に焦点を当てて(健康・医療教育)
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概要
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看護専門課程(3年)における3年次の複数受持ち実習(同時に2人以上の患者を受持つ実習方法)の現状とその有効性について、学生側からの視点で調査票を用いて分析した。その結果、現状としては、複数患者の看護過程を展開できる学習環境の整備が不十分であるという学生の認識、看護過程の展開方法(記録の内容や記録用紙、記録量など)と目標設定(内容)の妥当性を検討する必要性などが明らかになった。また、有効性については、実習領域と実習日数において合計7つの調査項目で有意差が認められ、手術対象の患者が中心の急性期病棟で複数実習をこなす物理的な困難さや患者家族への関わりの不十分さ、日数の多さが患者理解にプラスの効果をもたらす可能性、などが示唆された。
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