Error Analysis of Chinese Sentences made by Japanese Students
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概要
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本稿は日本人学生が造った中国語の文を収集し、その文法上の間違いを分析した上で、日本人に対する中国語の授業技法について提言を行うものである。日本人が日文中訳をしたり、中国語で話したり、書いたりする際、良く見受けられる間違いは大きく分けて2つある。ひとつは、日本語の語順に従って中国語の単語を並べたものである。例えば、中国語で「授業がある」は"有〓"と言うが、日本語では「…が」は小主語のマーカーであり、文頭に置くため、日本人は「授業が」の部分を「ある」の前に持って来て*"〓有"という間違いを犯す。もうひとつは、既習外国語である英語の語順に従って中国語の単語を並べたものである。例えば、中国語で「学校で勉強する」と言う場合、「学校で」の部分は日本語と同じく動詞の前に置いて"在学校学〓"と言う。しかし、日本人は中国語が英語と同じSVOの語順であることから、中国語文法は英語文法と同じであると勘違いし、英語の語順に従って、*"学〓在学校"という間違いを犯す。文法規則に反した文を発信しても、意思疎通することはできない。日本人に対する中国語教育では中国語の語順をしっかりと叩き込むことが必要である。それには、学生に単語と単語を組み合わせて連語(フレーズ)を、連語と連語を組み合わせて文に拡大する練習を徹底的に行う授業が有効である。例えば、まず「会社」(公司)、「働く」(工作)は中国語で何と言うか尋ね、「"会社で働く"は"在公司工作"と言う」とモデルを示し、「会社で」(在公司)の部分は日本語と同じく動詞の前に置くことを説明する。そのあとはこのモデルに従って学生に連語、文を作らせる。学生は"在公司工作"から類推して「工場で働く」は"在工〓工作"、「食堂で食べる」は"在食堂吃"と正解を導き出すことができる。大量の作連語、作文練習は話す、書く能力の養成にもつながり、コミュニケーション能力の養成という外国語教育の使命も果たす。
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