看護場面における患者・看護師の曖昧表現の認識
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概要
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本研究は,看護場面においてコミュニケーションを阻害すると言われる専門用語や暖昧表現をどのように認識しているのか,その認識は看護師・患者間で相違はないかを明らかにすることを目的にした.対象は関東地方にあるA大学医学部附属病院に入院中の患者205名(男性102名,女性103名)と師長を除く看護師219名(男性12名,女性207名)に質問紙調査を行い,分析した.結果,日常的な看護援助場面では, 10語中5語(50.0%),検査説明や指導などの看護援助場面では, 14語中11語(78.6%)と日常的に会話が交わされる場面に比べ,検査説明や指導の看護場面に有意な差が認められた.これらの結果から,検査や指導の場面など正確な意味内容で認識する必要性がある看護場面での暖昧表現の使用は,看護の目標達成において障害をもたらす危険性があること,また患者・看護師間の相互理解のためには,言葉のもつ意味や暖昧表現の認識に相違があることを理解し,状況に応じた客観的な情報を授受していく必要性が示唆された.
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